猫の返事のしぐさ

猫への呼びかけに対しての返事の種類、内容

猫の不思議な行動として、呼びかけに対しての返事があります。
飼い猫だけでなく野良猫に対してもなんとなく声色を真似て「にゃー」と声をかけてみると、何を言っているかわからないものの「にゃー」という返事が返ってきたりします。

猫は人間でいうと2~3歳くらいの知能があると言われているのですが、人間と決定的に異なるのが「言葉を話すことができない」ということで、実際のところどれほど人間の言葉を理解しているかはわかりません。

人間にとっての返事は、言葉で「はい」というふうに伝えることですが猫の場合は必ずしも声で返すとは限りません。
冒頭で紹介したような猫にたいして「にゃー」と言ったときに同じように鳴いてくれるということは、人に十分に慣れた猫が人間のマネをしてそうしているか、もしくは好奇心で音真似をしているということが考えられます。

一方で人間が一生懸命に猫に呼びかけをしても全く興味がないかのようにそっぽを向いてじっとしている猫も多くいます。
人間の感覚としては、そうした興味のなさそうなそぶりは無視をされてしまったようでちょっと傷つくものですが、実は人間が気が付かないだけで猫流の返事をしていることもあります。

猫同士がコミュニケーションを取る時は、鳴き声を使うことはほとんどありません。
あるとすれば子猫が親猫に対して自分の存在をアピールする場合や、成猫同士が喧嘩となってお互いを威嚇しあう場合くらいです。

親しい猫同士では鳴き声ではなく、お互いの雰囲気や態度、触れ合うなどの仕草を使って自分の気持を相手に伝えていきます。
具体的には、しっぽを振ったりひげの角度を変えたりといったことです。
また体を相手にこすりつけたり、においをかぐしぐさをしたりといったようなことも猫なりの返事の仕方となっています。

もし飼い猫に何か呼びかけをしても返事をしてくれない時は、まず耳と尻尾がどのようになっているかを観察してみましょう。
特に耳の角度は猫の気分を示す重要な部分となっています。
目線はそっぽを向いているようでも、耳の角度が声をかけたほうを向いていたりするときにはきちんと声が聞こえているという仕草になります。

返事をする理由

猫が人間の行動に対して何らかの返事をするのは、長い歴史の中で人間と触れ合ってきたということが関係しています。
一見人間に無関心に見える野良猫なども、人間とは良好な関係と築きたいと思っている場合が多く、呼びかけなどに対しては返事をしていることがよくあります。

猫と親しくなりたいと考えている人は、いきなり距離を縮めるのではなくまずは呼びかけをしてみてどのような態度をとってくれているかをよく見てみましょう。