骨軟骨異形成症とは?

スコティッシュフォールド特有の遺伝性疾患

スコテッシュ特有の疾患スコティッシュフォールドには遺伝性の疾患にかかりやすいといわれています。
骨軟骨異形成症もその一つです。
この病気はスコティッシュフォールド特有の折れた耳のせいで発症リスクが高くなっています。
この猫のチャームポイントともなっている折れた耳は、実は先天性の奇形の一種に分類されます。
つまり骨軟骨異形成症の原因は折れ耳を作っている耳介軟骨の発達異常にあるというわけです。
奇形は耳のみならず全身の骨に発生します。
骨軟骨異形成症は鼻にも現れることがあります。
鼻にこの病気が出た場合の代表的な症状は鼻血をよく出すことです。
鼻血は他の猫の病気でもみられるため、覚えておかないと飼い主はもちろん獣医でさえも気づかずに見逃してしまうおそれがあることが指摘されています。
骨軟骨異形成症が原因で鼻血が出ている場合は、鼻血を止める薬を服用させるなどの対症療法が行われるのが代表的な治療です。
スコティッシュフォールドがかかる重大な疾患には骨軟骨異形成症も挙げられます。
この病気は手首と足首の関節に骨でできたこぶが形成されてしまうもので、こちらも軟骨の奇形が原因で発生する遺伝性の病気です。
骨のこぶのせいで手首と足首の関節が腫れているように見えるほか、神経の圧迫で痛みが発生するため、びっこを引いて歩くこともあります。
骨軟骨異形成症の治療には主に外科、放射線、薬物の3種類があり、外科治療では直接関節にできている骨のこぶを手術で取り除きます。
また放射線を使った治療は放射線をこぶに当てることでその成長を抑制するものです。
薬物治療は鎮痛剤を飲ませて痛みを和らげます。
現在行えるスコティッシュフォールドの軟骨異形成症の治療において最も効果があるとされているものは放射線治療であるといわれています。
最近は新たな薬物治療として、鎮痛剤のほかにビスフォスフォネート製剤を内服させる治療法が開発されました。
この治療法で使用されるビスフォスフォネート製剤には破骨細胞の働きを抑制する効果があり、骨に転移する悪性腫瘍が原因の痛みを抑えたり、高カルシウム血症の改善のために応用されたりしています。
新たに開発されたこの治療法をスコティッシュフォールドに行うことにより、骨軟骨異形成症を抑えることができるようになってきました。
ビスフォスフォネート製剤を用いた軟骨異形成症の治療は15分程度の点滴で済むため、猫への身体的負担をかなり軽減できるほか、治療費も安く抑えることが可能です。