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くしゃみの種類に注意しよう

動物にとって必要な生理現象でもあるくしゃみ

人間を含み多くの動物は、鼻腔内に異物が入りムズムズ感を感じた場合、不随意に反射的に「くしゃみ」をします。
このくしゃみにより、空気を勢いよく吐き出すことにより、鼻腔内に入った異物を取り除こうとする正常な生理現象です。

人のくしゃみは頭部を後ろから前方に前後に振ってしますが、猫は頭を素早く身震いするように、激しく左右に振るタイプのくしゃみです。
勢いよく空気を吐き出して異物を取り除こうとする点は同じなのですが、猫は左右に頭を激しく振るため、ツバが周辺に飛び散ります。
このようにくしゃみは、基本的には正常な生理現象なのです。

くしゃみが疾患の徴候として現れる場合

猫も人と同様、鼻に異物が入り、ムズムズ感を感じると反射的にくしゃみをしますので、猫がときおり数度くしゃみをする程度であれば問題ありません。
しかし、単発でなく、何度も続けてくしゃみをしたり、鼻汁を出したり、何日も続いたりする場合は、何らかの疾病を疑わなければいけません。
その様子に気が付いた場合は早期の受診が必須です。

猫クラミジア感染症の概要と症状

ここでは、月齢2月~半年の仔猫に用心が必要な、猫クラミジア感染症の概要と症状を紹介します。
この時期の子猫は体力も弱く免疫力も強くありませんので、徹底した予防と早期治療が必須です。

猫クラミジア感染症とは、いわゆる猫風邪の一種で、猫クラミジアという細菌が原因で起こる、結膜炎、鼻炎等の一連の風邪症状です。
猫クラミジア菌は、回復した個体の内部に潜伏し、稀ではありますが、猫から人間へ感染した事例があります。

この感染症の主症状は、目やにを伴う結膜炎、鼻水、くしゃみで、放っておくと気管支炎や肺炎を引き起こします。
感染後、3日~10日経って、片方の眼の炎症から異常が現れることが多いです。
ベタベタした粘着性のある目ヤニの出る結膜炎が特徴で、長引く症状や慢性化の危険がありますので、早期の治療が重要です。

猫クラミジア感染症の原因と治療

この原因に主に次の2つが挙げられますので、予防できる範囲で原因を除去することが大事です。
①接触感染
この疾病に感染した猫と直接接することに起因するもので、多頭飼いでは、一匹が感染すると他の猫に感染する危険に留意が必要です。
②垂直感染
母猫の持つ菌が、仔猫に感染し肺炎等を起こして生後わずか数日で死亡することさえあります。

治療法は主に次の2種類が採用されています。
①薬剤の処方
すでに効き目が確認された抗生物質が存在していて、目薬や鼻から薬品を吸わせて処方します。
完全に菌を消すため、2週間~3週間、続けて投与しなくてはいけません。
菌が体内に残っていると潜伏した菌が、免疫力が低下した際に再び活動を始めたり菌のキャリアーとなる場合もあります。

②ワクチンの予防接種
混合ワクチン等の中に「猫クラミジア感染症」も含まれ、予防に効き目があります。
子猫や猫同士で接する機会が多い猫にはワクチン接種が有効です。